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2007年 12月11日 入歯師 篤次朗のブログ

歯科技工士の現状

 ■ 国は歯科技工士をどう考えているのか?

 12月に入り、義歯製作に追われている歯科技工士が多くないでしょうか?
 年末に歯を治して、良い正月をと思う患者さんがたくさんいるのでしょう。
 近年、歯科医師数90000人を突破し、100000人に届くのも遠くはないでしょう。
 まだ増える状況だそうです。
 最近患者さんが減った歯科医院も多くあるとよく耳にします。

 義歯に関しては、増加傾向にあり、これから団塊世代の多くの方々が、
 義歯年齢になってきます。
 現在歯科技工士は忙しく寝る時間も惜しんで義歯の数はこなすが
 利益に繋がらないのはなぜでしょう。
 大手技工所の義歯単価が上がってきている事にお気ずきになりませんか?
 外注技工をする方が減ってきているからです。
 義歯を作る歯科技工士の数が極端に減少してきているからです。

 平成16年の厚生労働省のデータから、50歳以上の歯科技工士が
 10000人以上います。
 多分今義歯の大半を製作しているのが、この年代でしょう。
 25歳未満の歯科技工士数が2500人に満たない、歯科技工士学校は
 ほとんど定員割れ、歯科技工士のなり手がないのです。
 多分ここ5年から10年の間に現在総数35000人の歯科技工士数が
 20000人まで落ち込むと予想されます。

 なおかつ義歯を作るベテラン技工士が極端に減るでしょう、若い歯科技工士は
 利益率の良い、インプラントやポーセレンに目が向いているような気がします。
 これから義歯の数は増えるが義歯を作る歯科技工士がいない。
 歯科医師5人に対して1人の歯科技工士では、どう考えても対応できない。
 そのことを知らないのは誰でしょう?

 義歯を海外で作ると言う話、日本の免許を持つ歯科技工士以外が造っても
 判らない現状。
 手の足りない大手技工所などは、作業単価の安い海外に発注・・・
 もしかして患者さんも歯科医師さえもわからないうちに、技術や材料の不安な
 外国製の補綴物などが多々出回ってきている可能性すら感じます。
 当然厚生労働省もこのデータを把握しているでしょう。
 止められない海外流失の背景は日本国内の歯科技工士の減少があると
 考えられる。
 義歯の価格の問題、品質の問題、私が予測すると義歯の値段は確実に
 上がっていくでしょう。

 歯科医師は良い義歯を作る良心的な歯科技工士を確保しなければ、
 成り立たない時代がすぐそこまで来ています。
 いつまでも安価で義歯は作れない時代になることにそろそろ気がつきましょう。
 技工のできない歯科医師や歯科医院の運命はこんなところに
 キーポイントがあると思われます。

 もうすぐですよ!!!いい加減に義歯は国を挙げて考えないと・・・・
 困るのは患者さん。私はコツコツと義歯をできる限り作るだけ。

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